蒲団

ども

志”You don’t know”賀

です。

先日買った、田山花袋の『蒲団』を読み終えた。

まぁ100頁ちょいなんですぐだな。

読み込んだわけではないが、ざっと読んでの感想。

普通

いや、これは日本文学史において重要といわれる作品を馬鹿にしてるわけではないんだ。

むしろ個人的には好きな作品だといっていい。

ある意味この普通さこそがこの作品の特徴ではないかと思うのだ。

この作品が表現したという自然主義文学、それについて俺は詳しくない。

だからこれぞ自然主義だ、とか考えて読んだわけではないのだが、特に何も起こらねぇんだな。

妻子持ちの中年のおっさんが、若い娘に恋をする。

こう書くと、どこか背徳的で退廃的というか、なんとなくドロドロした話を想像してしまうだろう。

ただこの作品は、そんな想像に易いエンターテイメントな展開には一切ならない。

ただ若い娘に恋し悶える中年男の内面が、私小説によくあるリアリティに裏付けられた熱さを帯びていながらも、どこか淡々と最後まで描かれているだけなのだ。

色々なことを考えながらも、実際に何かしたり、この場合はその娘に手を出したり、無理やり恋人との仲を引き裂いたり、というようなことは一切していないのである。

往々にして変態的なロリコンのおっさんの話、と表現されることも多いこの作品だが、俺には「変態」というほどの特異性は感じなかった。

現実に於いても社会的な地位もあり、立派な大人だというおっさんでも、若い娘との関係を妄想するぐらいはあるだろう。

ただほとんどの人は実際に手を出すわけでもなく、自分の中で自己完結して終わっているはずだ。

それをただ小説として描き出したに過ぎないと思っている。

だから「普通」なのだ。

ありふれた内容なのだ。

ただ、この当時は、表面は立派な人間に見えている俺でも、こんなこと考えてるんだぞ、って書くのがなかなか出来ることじゃなかったんだろうな。

大して変な事考えてるわけでもないのにね。

そんなところだ。

なんか作品中で語られてる女性観と今現在の女性観、びっくりするほど変わらねぇのな。

一昔前の女性は大人しく貞操的だが、現代の女はちゃらちゃらしてる、というようなね。

何時の時代も同じだと思って笑えたよ。

内容が小難しいわけでもないんで、なんか有名な作品に浸りたい、ってやつは読んでみたらいいんじゃないかと、、、、

こんな俺はというと、この作品の中のおっさんよりイヤラシイ事考えてる自信があるぜ。

だが、さすがに花袋の様に小説には出来んだろうな。発禁モノだろうしなw

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